モジュール式設計により、既存のホイールトルクトランスデューサをアップグレード可能
RoaDyn P1ST/MT/HTホイールトルクトランスデューサのさらなる開発は、既存のトルクホイールを新しいコンポーネントでアップグレードできるように設計されており、高い互換性が確保されています。そのため、既存のお客様がホイールトルクトランスデューサ全体を買い替える必要はありません。現在取り付けられているロードセルを新しいコンポーネントと最適化された配線に交換するだけで済み、再設定などの作業も不要です。キスラーは、このアップグレードを特別なサービスとして提供しており、最大限の持続可能性と投資の保護を実現しています。構造が簡素化されたことで、信頼性と耐用年数が向上するだけでなく、全面的に新規導入する場合と比較してコストを抑えられるというメリットも得られます。なお即時発効にて、最先端技術を採用した製品のみを提供します。
EUのCO₂排出規制に基づく転がり抵抗測定に焦点を当てる
動的制御システムの研究開発、パワートレイン効率の算出、車両性能の測定、ブレーキのフェード現象の解析といった一般的な用途に加え、ホイールトルクトランスデューサは、小型、中型、大型商用車のCO₂排出量を算出する上で重要な構成要素となっています。2025年以降、EUのCO₂排出規制に基づき、3.5トンを超える商用車に対してより厳しい基準値が適用されており、2030年にはさらなる規制強化が予定されていますす。CO₂排出量を算出するために、空気抵抗(Cd × A)、転がり抵抗係数(RRC)、エンジン性能マップ、トランスミッションおよびパワートレイン特性、ならびに車軸および回転慣性に関する測定値が記録されます。
これらの測定において、走行中にRoaDyn P1ST/MT/HTのようなホイールトルクトランスデューサに作用する車両の動作荷重を特定することは極めて重要です。
最終的に、測定値に基づき、EUの標準化された計算モデル「VECTO」(車両エネルギー消費量計算ツール )を用いてCO₂排出量を算出します。精密な測定を行うと、通常適用される基準値よりも高い値が示されることが多いため、メーカーはコンポーネント(構成部品)の試験に強い関心を寄せています。RoaDyn P1ST/MT/HTホイールトルクトランスデューサーは、こうした必須試験においてメーカー各社から選ばれる製品となっています。他の技術的アプローチとは異なり、これらの製品は車体外側に複雑なブラケットを装着する必要がありません。そのようなブラケットは車両の空気抵抗を増大させ、測定結果に誤差をを招く恐れがあるからです。
テレメトリ信号伝送による駆動力トルクの測定
柔軟性に優れたP1シリーズの全モデルと同様、RoaDyn P1ST/MT/HTホイールトルクトランスデューサは、迅速かつ容易に取り付けが可能であり、必要に応じて交換することもできます。これらのトルクホイールはリムの中央部分と置き換わる形で装着されます。この位置はトルクを計測するのに最も適していると同時に、車両のシャシーシステムへの最適な統合を可能にします。駆動トルク(My)の計測には、水晶圧電式センサが使用されます。ホイールトルクトランスデューサに内蔵された電子回路が、信号の増幅および処理を行います。さらに、各トルクホイールには温度計測素子用の4つのチャンネルが備わっています。データは「KiRoad Wireless P1」データ伝送システムを用いて無線で送信され、その受信機は車内に設置可能です。取得したデータは、さらなる処理を行うために、キスラー製の「KiDAQ」や他社製のデータ収集システム(DAQシステム)に接続して利用できます。新しいRoaDyn P1シリーズのホイールトルクトランスデューサは極めて汎用性が高く、研究開発、認証、および試験において不可欠な製品です。
特許取得済みの技術
キスラーは、車輪のトルクを測定するための圧電式高精度ロードセルに関する特許を保有しています。この改良により、とりわけ、最大限の保護と技術的な簡素化が図られた結果、この特許取得済みのロードセルは、これまで以上に信頼性が高く、高精度な測定結果を提供します。