圧電式測定技術は、対象となるテスト信号に感度や動的力に関して厳しい要件が課せられている場合に大変適しています。測定時の温度の変化は、一般的にあまり好ましくないとされる信号ドリフトを引き起こします。水平方向にプリロードをかけた固定式動力計は温度変化にロバストな設計で、熱の影響を低減しているため、信号ドリフトを最小限に抑えられます。そのため、大きな熱の発生や温度変化があっても正確な測定が可能になります。
キスラーは、最大30kNまでの測定範囲を完全にカバーできる、温度温度変化にロバストな設計の動力計を提供しています。このタイプの動力計は、剛性と質量が最適化されているため、固有振動数が非常に高くなっています。
MicroDyn:剛性が極めて高く、固有振動数が15kHz以上の型式9109AAは、大きな動的力の測定という特殊な課題に対応した、キスラー製品の中でも特に人気の高いソリューションです。mNという極めて小さな単位から500Nまでの測定に対応できます。特殊な設計を採用しているため、個々の力成分をベースに、動力計の中央のモーメントMzも直接測定することができます。
MiniDyn: MiniDynシリーズには、型式9119AA1と型式9119AA2の2つの仕様があります。型式9119AA1は、固有振動数が6kHz以上、1N~4kN未満の力を測定する用途に適しています。型式9119AA2は、設置面がやや大きく(107x80mm)、3軸すべてで固有振動数が4kHz以上となっています。
MidiDyn: 多成分動力計 MidiDyn 型式9129AAはキスラーの売れ筋モデルです。測定範囲が広く(–10kN~10kN)、設置面は150x107mmで、動力計シリーズの中でもオールラウンダータイプとなっています。
MaxiDyn: コンパクトで堅牢な多成分動力計 型式9139AAは、測定範囲が広く(最大30kN)、正確に測定することができます。