切削抵抗を測定する固定式動力計

固定式動力計は、微細加工から重切削加工の切削抵抗を測定できます。

圧電式測定はキスラーの固定式動力計の基礎となる測定技術です。特に、工作機械のテーブルに直接取付けて、ワークに作用する切削抵抗を測定するアプリケーションに適しています。これらの動力計は、さまざまなタイプのスピンドルの加工機で一般的に使用できます。

旋盤用に工具側の切削抵抗を測定する製品を提供しています。適切なアダプタを使用して、工具とタレットの間に動力計を取付けることができます。これにより、さまざまな旋削工具や動力計を組み合わせることが可能になります。

ほとんどの固定式動力計は、複数の3成分力センサを内蔵するトッププレートを備えた力測定システムとして構成されています。この構造により、動力計の剛性は非常に高く、直線性に優れ、高い固有振動数を実現します。これらの利点は、直交する3方向の切削抵抗の動的測定を可能にし、非常に高速回転のスピンドルでも、複雑な機械加工プロセスを個々のエッジエンゲージメントまで正確に分析します。これが、キスラーの固定式動力計が微細加工から重切削加工まで、幅広いアプリケーションに導入されている理由です。

動力計の事例

動力計用高絶縁接続ケーブル

微細加工から重切削加工まで対応する代表的な動力計:9257B、9255C、9253B22/23、9272、9366CC

汎用性の高い固定式動力計は、4つの圧電式センサを内蔵するトッププレートを備えた3成分測定システムとしてご利用いただけます。最大60kNの切削抵抗を測定します。プレートサイズは測定範囲により異なりますが、最大で寸法400 x 600mmのトッププレートを提供しています。動力計9257、 9255C、 9253B22/23、 9366C は特にフライス加工や研削加工の測定に適しています。一方、4成分動力計9272は、ドリル加工中のトルクおよび直交3成分の力を測定することができます。

汎用的な使用に:簡単にテーブルへ取付け可能な9257Bの測定範囲は最大10kNで、多くのアプリケーションでご利用いただけます。

堅牢:9255Cは堅牢な構造を備えているため、重切削加工に最適です。最大で60kNの切削抵抗を測定できます。9255Cは固有振動数をより高くするために、内蔵されている4つのセンサの中心位置で固定することも可能です。

大型:固定式動力計9253B22/23 は、400 x 600 mmのトッププレートを備えているため、大型のワークピースも安全に取付けることができます。この動力計は、4ヵ所に位置するセンサ内の穴を介して工作機械のテーブルに固定します。この固定方法では、ベースプレートを使用しません。

ドリル加工:4成分動力計9272は、直交する3方向に作用する切削力と、動力計の中心で作用するトルクMzを直接測定する唯一の固定型の動力計です。これによりドリル加工プロセスの最適化を実現します。

個々の要件に合わせたカスタマイズソリューション:9366Cは、特定の要件を満たす独自の多成分測定システムを構築できるように、プリロードをかけた状態で校正し、すぐに接続できる多成分力センサキットとしてご提供します。センサはテーブル上で自由に動かすことができます。このキットを使用すると、300x300 mm から 900x900 mmサイズまでのトッププレートを取付けることができます。

微細加工から重切削加工まで - 温度ドリフト対策構造の動力計: 9109AA、 9119AA1、9119AA2、9129AA および 9139AA

圧電式測定技術は、感応する信号の感度と応答性の観点から、機械加工の極めて動的な測定を実現します。加工中に放出される熱エネルギーは、信号ドリフトを引き起こす原因となります。スピンドルの回転速度と材料除去率の非常に高いアプリケーションでは特に顕著です。水平方向にプリロードをかけた固定式動力計は、熱の影響を低減しているため、ドリフトを最小限に抑えられます。これにより高い発熱や温度変化があっても正確な測定が可能になります。

キスラーは、微細加工から重切削加工までのアプリケーションに対応する温度ドリフト対策構造の動力計を提供しています。最適化された剛性と質量により、これらの動力計は非常に高い固有振動数を有します。すべての多成分動力計は、とりわけ、フライス加工、ドリル加工、および研削加工に適しています。旋削加工では、工具側の力測定用のアダプタもご用意しています。

MicroDyn:9109AAは、剛性が高く、15 kHzを超える固有振動数を有するため、微細加工の特別な測定に対応します。これらの特性により、1N未満から500Nまでの測定範囲で、最大 160,000 rpm の回転速度の切削加工力を測定できます。また、個々の力の測定結果から、動力計の軸回りのモーメントMzを計算することもできます。

MiniDyn:MiniDynシリーズには、9119AA19119AA2があります。9119AA1は、6kHzを超える固有振動数を有し、最大60,000 rpmの回転速度、1N~4kNまでの範囲で高精度加工に適しています。9119AA2は、やや大きめ(107x80 mm)の取付面が必要ですが、3方向すべてで4kHzを超える固有振動数を備えています。これにより、最大40,000 rpmの回転速度における機械加工の測定が可能です。9119AA2はテーブル取付けに適しており、旋盤に取付けるためのアダプタを備えたモジュラーシステムとしても使用できます。

MidiDyn:MidiDyn 9129AA多成分動力計は、キスラーの売れ筋の動力計です。–10 ~ 10 kNの広い測定範囲を備えており、150 x 107 mmのスペースに取付けることができ、テーブルへの取付けやタレット旋盤への取付けを想定したモジュラーシステムとして設計された万能な動力計です。

MaxiDyn:コンパクトで堅牢な9139AA多成分動力計は、最大30 kNの広い測定範囲を備えており、過酷な機械加工プロセスでの切削抵抗を正確に測定します。

温度ドリフト対策構造の固定式動力計(9119AA1、9119AA2、9129AA)は、切削抵抗の測定や、旋削加工における切削プロセスの分析と最適化に適しています。

キスラーは動力計用の標準的なアダプタを幅広く提供可能です。一般的に使用されるすべての機械側および工具側のインターフェース(HSK、VDIなどを含む)をカバーしています。

適切なマシンアダプタの使用により、動力計をタレットヘッドに直接配置できます。ツールも適切なツールアダプタを使用して動力計に配置します。

用途が広い固定式動力計

工作機械、クランプ装置、冷却、および材料が適切に調整されると、機械加工のプロセスは、コストの効率と合わせて一貫して高い製品品質を実現します。

キスラーの固定式動力計は、切削抵抗の非常に動的な測定を正確に行うために、多岐にわたる機械加工に採用されています。

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