キスラーの専門技術と品質管理を活かしたトップクラスのシェーバー

世界的なドイツの電気機器メーカーにとって、さらなる生産性の向上が目下の課題となっています。一方で、品質面での妥協は許されません。この両方を達成するために、開発者たちは、型内圧を監視し、不良品の発生を最小限に抑えるキスラーのセンサとシステムに大きな期待を寄せています。

「より良い人生は快適な日常から始まる」:ある有名なドイツの電気機器メーカーは、このことを使命として掲げています。この企業は約100年前から最高品質とエルゴノミック設計の代名詞となっています。男性用シェーバーと女性用脱毛器は世界的にも広く知られており、そのレベルの高さは数々の製品比較で証明されているように、消費者から高く評価されています。このドイツの有名なブランドは現在、世界をリードする消費財産業の輝かしい商品ラインナップに属しています。企業方針である徹底した品質重視の姿勢は製品テストでも示されています。

100%の品質管理が顧客満足度を実証

シェーバーと脱毛器に対する需要の高まりに対応するために、同社は新しい工場を建設しました。最先端の製造技術は、大量生産にとって理想的な前提条件を作りだすことができます。部品の欠陥は組立てラインの中断を引き起こし、多大な費用が発生します。そのため成形部門では最終製品の機能を決定する要因である、構成部品の高い品質維持に焦点を当てました。

問題となるのは、パーツの種類が非常に多いことです。装置は、型式に応じて200~300もの個別部品で構成され、そのうち30~45の部品はプラスチック製です。これらの部品は複雑で部分的に非常にデリケートな構造となっているため、完璧な品質監視が求められます。そこで、社内のプロセス管理戦略の過程で、キスラーのセンサとシステムを用いて型内圧の一貫した監視を強化することになりました。

キスラーがパートナーとして加わってからは、自社でのプラスチック部品製造が不具合の原因になることはありませんでした。キスラーのセンサとシステムは、プラスチック部品製造における最高品質と透明性を保証しました。これにより測定技術の専門家は、射出成形プロセスにおける型内圧の監視を実現することができました。数年前に導入したこの措置により、内部の苦情件数は著しく減少しました。統計によると、型内圧に基づくプロセス監視の導入以来、不良品率は50%減少しました。

型内圧センサとシステムの採用

これまでに、約30のプロセス監視システムと90を超える金型に型内圧センサが使用されています。現在使用されているのは、プロセス監視システムの「CoMo Injection」(型式2869B)と「ComoNeo」(型式5887A). で、これらが2~32のキャビティで圧力プロファイルをチェックしています。センサは、キスラーの型内圧センサ(先端部直径:1mm、2.5mm、4mm)を採用しています。これらのセンサは、堅牢性と剛性が特に優れています。

いくつかの金型では、すべてのキャビティにセンサが設置されています。また、金型全体でセンサ1個だけが設置されている場合もあります。ただし、すべての金型は必要に応じて、それぞれのキャビティにセンサを後付けできるようになっています。そのため、プロセスチームは、デバッグフェーズの間に残りのキャビティにも同様にセンサを後付けするかどうかを決定することができます。

プロセス全体に関する貴重な情報を提供

キスラーのセンサとプロセス監視システムを使用することで、同社は射出成形部品の品質を監視および評価することができます。型内圧プロファイルは、金型の射出フェーズから切替え圧力、保圧フェーズに至るまで、成形機パラメータとの相関関係において成形プロセス全体に関連する貴重な情報を提供します。パラメータを適切に監視することにより、成形品の品質が基準を満たしていることを確認できるため、いわゆる「ショートショット」と呼ばれる成形不良を回避できます。

金型内の圧力は、最大ピーク値を超えずに規定の圧力レベルを上回る必要があります。社内の専門家グループは実証段階において、こうしたいわゆる判定項目(EO)を定義しました。圧力曲線が指定された最小レベルに達しない場合、または最大値を超える場合には、プロセス監視システムがこの成形部品を品質不適合として評価し、その判断に応じて、この部品は不良部品として報告されます。

リアルタイムのプロセス監視

この時に重要になるのが、不良品の慎重な分類です。欠陥のある部品について基準を設定するだけでは、経済的な利益にはつながりません。不良部品に素早く反応し、当該部品を系統的に製造工程から取り除くことができなければ、機械停止によるコスト上昇を防ぐことなどできません。

設置されたプロセス監視システムは、操作が簡単です。型内圧のプロファイルはリアルタイムで追跡できます。マルチタッチディスプレイでは、例えばトレンド表示によって工程のばらつきを簡単に確認できるようになっています。また、あらかじめ警告限界を設定しておけば、プロセスへの早期の介入も可能になります。

早期警告システムとしての型内圧モニタ

品質監視の重要なメリットは、プロセスを再現できることです。射出成形機で実行される品目は1種類だけではなく、たいてい5~8種類あります。金型を交換する場合でも、キャビティ内の内圧プロファイルは常に、検証で決められた通りに動作する必要があります。その際に、外部条件から影響を受けないようにする必要があります。検証された基準波形は、構成部品の指紋とも言えます。

型内圧モニタには、もう一つ重要な役割があります。オペレータは、波形として表示されるデータに基づいて金型の状態を判定し、摩耗を早期に検出することができます。つまり型内圧モニタは、ポンプの性能が低下したり、逆止弁が正常に機能していない場合に適切に警告を行う早期警告システムなのです。

信頼できるプロフェッショナルなサービス

キスラーのセンサとプロセス監視システムを活用することで、ショートショットの割合は著しく減少しました。これにより、メーカーに多くのメリットがもたらされました。2019年末までに、さらに47台の成形機に型内圧センサと監視システムが装備されることになっていますが、メリットを考えるとそれほど驚くことではないでしょう。キスラーはパートナー兼サプライヤーとして、同社に協力しています。同社では、キスラーの優れた現地サービスと貴重なサポートを受けながら、監視システムの拡張を図ろうとしています。また、あらゆる段階でキスラーの専門技術とエキスパートによるサポートは、将来のプロジェクトの重要な要素と考えています。

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