Fischer GmbH:型内圧モニタりングより射出成形プロセスのデジタル化を実現

ジンスハイムにあるFischer GmbH & Co. KGの主力製品は、自動車産業および電子産業向けコネクターおよびエレクトロニクスハウジングです。生産部長として長い経験を持つErich Fischerにとって、射出成形において取り組むべき課題は明確です。そのため、同社では10年前からキスラー社の射出成形モニタりングシステムを取り入れ、信頼できる検査体制を確立しています。

Erich FischerとシフトリーダーのMartin Weinzettel(プラスチック成形およびゴム成形の職工長)は、射出成形部品の品質に一切の妥協はしません。製品不良が発生すると、社内での部品組み立て工程に問題が生じたり、OEMおよびティア1サプライヤーからの苦情が発生したりするからです。Fischerは、「ショートショット」を射出成形の重要な品質基準と決定し、数年前、型内圧に基づくプロセス監視を導入しました。その結果、成形部品の品質改善に対する確信を得ることができるようになりました。「今では型内圧モニタりングシステムにより、膨大な費用流出を確実に回避できている。」と話しています。

センサとシステムを一貫してサポート

現在、Fischerでは60台の型内圧モニタりングシステムを採用しています。また300個を超える金型に型内圧センサが取り付けられています。「新しい金型には必ずキスラーの型内圧センサを装備しています。また、私たちは全ての既存の金型にもすでにセンサを取付けしました。」とWeinzettelは強調します。導入されたのは、射出成形モニタりングシステム「CoMo Injection Typ 2869A/B」です。これらは、すべての成形機に取り付けられており、さらにネットワーク化されているため、生産パラメータを集中的に記録することが可能です。金型を交換する場合はここからデータを流用できるため、設定手順が簡便化され、セットアップ時間を短縮できます。

型内圧モニタりングシステムは型内圧測定から得られるメリット以外にも、品質管理に有利な側面があります。「型内圧モニターは、新しい金型の試作においても、プロセスを最適化するのに役立ちます。また、多数個取り金型を使用する場合、ホットランナーのバランスが正しいかどうかも型内圧モニタりングシステムで一目で確認できます。さらに、型内圧の変化を見ることによって、機械的エラーと摩耗現象を後から検知することもできます。」とWeinzettelは報告しています。

ネットワーク化による時間節約

Fischerでは、ほとんどの射出成形機がネットワーク化されており、同一の金型、成形条件、取り出し条件で何度も交換を行い、繰り返して使用されます。「キスラーのモニタりングシステムのおかげで、金型の交換をスムーズに行えるようになりました。これにより貴重な時間を節約できます。」とFischerは話します。Weinzettelは、「圧力変化によって、バランスが正しいかどうかをはっきりと確認できる。」と断言します。FischerとWeinzettelは、型内圧モニタりングシステムのオプションモジュールとしてキスラーが開発した新しいホットランナー自動バランス機能「MultiFlow」も導入しています。これは、ホットランナーのノズル温度を適切に制御して、多数個取り金型のキャビティへの充填挙動を均一化させるものです。Weinzettelは、「当社において、このコンセプトは、今後、セットアップ時のホットランナーのバランス調整と連続運転での再バランス調整を自動的に行う優れたオプションになる。」と高く評価しています。

「ショートショット」が顕著に減少

Fischerは、型内圧モニタリングシステムの導入により、現在、クレーム対策のための莫大な費用の流出を確実に回避しています。Weinzettelは、「射出成形機、金型、ホットランナー、樹脂に問題が無ければ、型内圧モニターは、品質を向上させ、不具合を排除するには最適なツールです。キスラーのシステムを採用してから、「ショートショット」の割合が著しく減少しました。」と話しています。

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