品質を持続的に維持:キスラーが実現する安全なボルト接合の前提条件

ボルトの締付け作業は最も頻繁に行われる接合技術のひとつで、自動車業界をはじめ、さまざまな産業分野において重要な要素となっています。キスラーは数年前からこの技術に深く取り組んでおり、個々のボルト接合部の分析から、ツール試験、さらにプロセス監視に至るまで、単一ソースサプライヤとしてノウハウと品質管理をお客様に提供しています。

ボルト締付けは、工業生産において安全性と機能性のカギを握る前提条件となっており、世界的にその重要性を増しています。2つ以上の構成部品をボルトで恒久的に接合するというプロセスは一見単純のように思えますが、量産工程においては大量の個数とサイクルタイムのスピードアップが求められるため、非常に難しい作業となります。自動車産業の市場を見ても、毎年必ずどこかのメーカーがボルト接合の問題でリコールを余儀なくされていることからも、そのことは明白です。

コンサルティング会社のArchetype Joint LLC社の調査では、自動車業界の場合、品質保証に関するコストの70%と全リコールの20%が直接的または間接的にボルト接合の問題に関わっているとされています。また、風力発電や電子機器製造などの他の業界においても、ボルト接合は重要な役割を担っています。風車はM48サイズの頑丈なボルトによって固定されるのですが、線加工を施した電子機器構成部品がすべて狭いスペースに配置されます。こうした対照的な2つの分野においても、課題となるテーマは同じです。つまり、どうすればプリロード力を精密に再現できるか、という点です。また、いったん取り付けたボルトの接合品質をどうやって試験できるのか、どうすれば振動などの実負荷による長期的影響を調べられるのか、という点も問題になります。

品質管理によって経済性を改善

ボルトの接合品質は、メーカーの経済的な成功に関して重要なカギとなる要素のひとつです。例えば自動車業界の場合、ボルトの接合に問題があると、エンドユーザーに危険がおよぶだけでなく、急速に評判を損なう恐れがあります。そのため今日では、より高いレベルの品質管理が前提条件となっています。キスラーの産業工程管理部門で営業部長を務めるOliver Schnerrはこう強調しています。「キスラーの経営陣は早い段階からボルト接合の重要性を認識しており、それに合わせて必要なアプリケーションのノウハウのためにさまざまな投資を行ってきました。この投資は現在、その何倍もの成果となってキスラーのお客様のために役立てられています。製造および組立ての品質管理の面で、個々のボルト接合の試験から、トルクツールの試験、さらにボルト締付け作業中のプロセス監視に至るまで、キスラーはお客様に画期的な各種ソリューションをお届けできるようになりました。」

ボルト締付け技術に関する試験をカスタマーサービスとして提供

キスラーは、ボルト接合に関する画期的な測定技術ソリューションを提供しているだけでなく、独立したサービスプロバイダーとしてお客様をサポートしています。当社が提供しているサービスは;

  • 0.02~8,000 Nmのトルク範囲での試験
  • 40~1,000 Nの力範囲での試験
  • 垂直システムおよび/または水平システムでのアプリケーション固有の試験
  • 振動テストベンチでの実負荷シミュレーション
  • 移動式システムによるオンサイトサービス

キスラーのボルト接合分野に関するノウハウは、2016年に業界大手のSchatz社をキスラーグループ傘下に加えたことで、さらに充実することになりました。Schnerrはこれについて、「キスラーはボルト締付け技術に関してさまざまな製品やシステムを擁することになったため、用途に応じたソリューションをお客様のニーズに合わせて提供できるようになりました」と述べています。これらのシステムは、他のキスラー製品と同じく、センサ、エレクトロニクス、ソフトウェアの組み合わせを特徴としており、ボルト締付け技術における品質をできる限り簡単かつ効率的に管理することができます。さらに、Schnerrはこう述べています。「キスラーの分析システムは、摩擦係数などのボルト接合の機能特性を正確に調査し、対応する規格との適合性を試験することができます。また、ユーザはボルト締付けプロセスに関する全体像を細部まで把握できます。すべてのデータが記録・処理・文書化されるため、トレーサビリティと透明性の基礎となります。さらに、プリロード力、締付け角度やトルクも確実にモニターされるため、品質の向上につなげることができます。」

インダストリー4.0の前提条件となるプロセスの透明性

確かなボルト接合の実現にはさらに重要なメリットがある、とOliver Schnerrは考えています。「キスラーのシステムは、もちろんプロセスの品質向上に大きく貢献します。さらに一段進めて、実験室と製造現場の両方でボルト締付けプロセスを一貫して監視するようになれば、最終的にボルト締付けプロセス全体の品質を向上できるだけでなく、インダストリー4.0時代のスマートファクトリーにとって重要な要素となります。つまり、プロセスエラーが発生しても、迅速に対応できるようになり、プロセスリスクを早い段階で把握し、予防措置を講じることが可能になります。このように、製造におけるボルト締付けプロセスの透明性を確保することで、持続的な最適化が可能になり、工業生産における経済性の向上につながる確かな基礎となります。」

 

More on this topic

キスラーの移動式試験システム「cerTest」はボルト締付けツールの機械性能を保証
続きを読む
キスラーのポータブルタイプの汎用試験システムによって品質を容易に管理
続きを読む
Do you like the article? Share it on social media!
お問合せ
(max 25 Mb)