「可能なことが生じるためには、いつも繰り返し不可能なことが試されなければならない。」と、ノーベル賞受賞者であるドイツ人作家のHermann Hesseは、この真理をすでに知っていました。不可能と思われていたことは、エンジニアとして発明に力を注いでいたWalter P. Kistler(ウォルター・P・キスラー)とHans Conrad Sonderegger(ハンス・コンラット・ゾンドレッガー)も実現していました。1950年に、世界初となる電荷増幅器(チャージアンプ)を発明し、特許を取得したのです。これは当時、圧電素子計測技術を産業で広く応用できることになる画期的な出来事であり、また、その9年後にスイス・ウィンタートゥール(Winterthur)で創業したキスラーグループのサクセスストーリーの根幹となっています。
顧客に寄り添い、ニーズに素早く対応
創業から約60年後の現在、キスラーグループは、圧力、力、トルク、加速度を検出する動的測定技術で世界市場をリードしています。ファミリー経営であるキスラーグループは、数十年にわたって継続的に成長し、純粋なコンポーネントのサプライヤーから出発して産業および科学の強力なパートナーにまで発展しました。製品に加えて、必要な応用知識も提供しています。ずっと今まで、私たちは自分たちのルーツに忠実にあり続け、世界60か所以上の拠点で業務に勤しむ約2,050人の従業員が、日々新しいソリューションを開発し、お客様一人ひとりの用途に合ったサービスを現地で提供しています。
宇宙、競技スポーツ、車両安全などあらゆる分野で、キスラーの計測ソリューションが常に支えています。
- 安全な道路のために、キスラー
過積載車を1台ずつ検挙する、それはもう過去の話です。現在では、このような交通違反者はオービスによって取り締まられています。
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- インシュリン投与の正確な分量計測に、キスラー
「人はみな誰でも間違いを犯す」、それは医療技術ではありえません。インスリンペンの製造不具合は、最悪の場合、患者健康を損なうおそれがあります。
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- 自動車衝突の安全に、キスラー
呆然とする豚、セルフテストで飛散するガラスの破片。20世紀半ばまでは、これが衝突安全テストで見られていた光景です。現在は、ハイテクダミーがこの仕事を引き継いでいます。
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- 効果的な治療のために、キスラー
十字靭帯損傷に対しても高度な技術を採り入れる。高度計測技術を用いて、アスリートや患者に合わせて正確に的を絞ったトレーニングや理学療法がますます普及しています。
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- 傾斜でも安定することを確かめるために、キスラー
旋回したり、押したり、傾けたり、ハンドブレーキなどの制御要素は、自動車に組み立てられる前に、まずその性能を試しています。
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- 確実な接続のために、キスラー
クレーンの旋回アームを保持するボルトが破損すると、生命や身体に危険が及ぶおそれがあります。このような事故が起きないようにするため、キスラーのテストシステムがあります。
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- 宇宙での安全に、キスラー
宇宙ほど技術装置に負担のかかる環境はありません。宇宙船が極限状態に耐えてクルーを安全に輸送できるよう、キスラーのセンサが宇宙船打ち上げ前の信頼性を確かめます。
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理解し変化する、世界の明日を導くアイディア
お客様と緊密にやりとりをすることで業界動向を常に把握し、お客様が最高のパフォーマンスと革新を実現するために役立つカスタマイズのソリューションを開発します。計測とは理解することを意味します。そして、理解する人だけが変化することもできます。これが革新の基礎となるものであり、キスラーはそれを一言にまとめた「measure. analyze. Innovate.」を理念にしています。ビッグデータ、データマイニング、「IaaS」(サービスとしての情報)で、新たなビジネスチャンスを切り開くため、私たちはすでに次の段階の開発を進めています。今後も、顧客ならびに従業員と協力しあって、サクセスストーリーに新たな歴史を刻み続けてまいります。